中学受験とA3プリンター 〜三種の神器? コピー機に使われないよう注意

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中学受験
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中学受験生にととって、A3プリンターは「三種の神器」とも言われます。
小6は夏・秋以降、過去問での使用も想定されますが、秋以降は品薄になりがちなため、夏の購入がおすすめです。
「便利そう」とはいえ、決して安くないもの。ただでさえ膨大な教材をコピーやスキャンして活用できるのか?必要な機能はなにか?メーカーはどこがよいのか?解説します。

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中学受験とA3プリンター、テレワークでの活用も

中学受験生の親の間で、「三種の神器」として必ず話題に上がる「A3プリンター」
「3種」というわりに残り2つは定かではないのですが、特にSAPIXが勢力を拡大する中で、毎週配られる大量の教材を整理することを目的に口コミで利用が広まり、現在は、中学受験生をターゲットにした業務用コピー機のリースを行うような業者も出てきています。

4人の子ども全員を東大理三に合格させたとして有名な佐藤亮子ママも、家庭用コピー機を活用していると言います。

私にとってコピー機は勉強のサポートのための必需品でした。

SAPIXなど塾関係者も、「A3プリンター」は「あったほうがよいもの」として勧めるケースが増えています。

さらには、コロナ禍においてテレワークでも活用できるA3プリンター。
(私の場合、セキュリティの関係で家庭での印刷はできないのですが…)
業界ではEPSONなどがいち早く商品を投入していましたが、家庭用プリンターでEPSONと双璧をなすキヤノンも数年前に商品を投入しています。

この記事では、「A3プリンター」は「あったほうが良い」という立場から、

・活用シーン
・おすすめの機能・プリンター
・買うならいつか
・プリンターに使われないために注意すべき点

について、述べていきます。

中学受験でのA3プリンターの活用シーン

過去問でA3プリンターをフル活用

まず、中学受験とA3プリンターの関係において、最も語られるのが過去問での利用です。
多くの受験生は、声の教育社など過去問集を購入し、実際に試験形式で臨むことになります。
その際、少しでも本番に近い形式で使うために活用されるのがA3プリンターのコピー機としての利用です。
通常の家庭用プリンターの多くは最大A4サイズまで対応していますが、中学受験向けにA3が好まれるのも、過去問での使用にわけがあります

  • 多くの入試の問題用紙はB4サイズですが、市販の過去問はB5サイズです。そのままでは、小さすぎます。
  • 特に字数指定のない記述問題については、解答欄の大きさが解答の文字数の目安となりますが、本来の解答用紙と違う縮尺を使うことで、正しい解答ができなくなってしまいます
  • さらに、算数で途中式を求められる場合も、解答用紙が小さいと、適切に記入することができません。

本来のサイズの解答用紙を使うことは、正しく解答する上でも重要なことです。

なお、過去問については、声の教育社や東京学参の過去問集を使用することが多いと思いますが、まずは四谷大塚の過去問データベースの活用を最優先させてください。

すべての学校について掲載されているわけではありませんが、全国500以上の学校の過去問が、実際の入試問題をPDF化した形でダウンロードできるようになっています。
声の教育社や東京学参のものは、いずでも出版社側でレイアウトに変更が加えられていますが、四谷大塚のデータベースを使用すれば、本番さながらの形式に対応します
手書きの問題である武蔵中学の算数は顕著な例ですが、学校ごとに問題のレイアウトは全く異なります。
麻布中学の算数のように問題用紙と解答用紙が一体化しているケースもあります。

この点、A3プリンターがあれば、オリジナルの入試問題をダウンロードし、本番さながらに解くことができるようになります。学校別模試が実施される学校でしたら、模試で本番さながらの出題形式に慣れることも可能ですが、そうでない学校の場合、過去問で形式になれるのは非常に重要になります。

学校によっては学校説明会の際に過去問の実物を、数百円から千円ちょっとで販売していますので、購入できる場合は、必ず購入してください。
紙の質感などは塾の模試では再現されず、少しでも本番の状況を把握できることは、当日の安心につながります。

ちなみに、入試問題を、声の教育社などの冊子形式でやろうとした場合に問題となるのが、同じ冊子に答えが付いていることも問題です。
例えばSAPIXでは、解答については親の管理を勧めています。
どんな子どもでも誘惑に負けやすいもの。特に志望校の入試問題となると特別な緊張感があり、どうしても正解しているのかどうか確認したくなるものです。

小6の秋以降は、週1〜2回のペースで過去問をこなしていくことになります。
ちなみに、9月から翌1月までは約21週間ですから、週1回のペースだと第1・2志望校を10年分ぎりぎりで回せる計算です。
毎週4科目の過去問を1〜2年分コピーするのは結構な労力です。のちに述べますが、ADF(自動原稿送り)機能が付いた家庭用プリンターがあるとないとでは、労力に大きな違いが出てきます。

ただでさえ時間がない時期、コンビニのコピー機を使用するのも負担になります。A3プリンターは「時間を買う」意味でも有効なのかもしれません。

問題集や参考書の繰り返し学習用に、ただし「コピー魔」にならない

A3プリンターは、問題集や参考書をコピーして使うことも、ときに有効です。

A3サイズに対応していると、B5テキストの両面印刷、暗記物をまとめたページや、社会の地図や年表などを拡大コピーして、トイレに貼っておくといった使い方も気軽にできます。
また、理社のコアプラスなど、同じページに答えが載っている問題集は、使い始める前に全ページコピーしておけば、繰り返し演習用に使うこともできます

ただし、ここで一番気をつけていただきたいのは、「コピー魔」にならないことです。

たまに、教材のすべてのページをスキャンして、電子化して…と張り切るかたがいらっしゃいます。
たしかに、デジタル化することで検索可能になり、持ち運びも可能。iPadで勉強するという高校生や大学生も最近はいますので、メリットもあります。
しかし、基本的に、コアプラスや日能研のメモリーチェックのような一部例外を除き、同じテキストをすべて見直すということは絶対にありません
今述べたようなコアプラスのように繰り返し学習する教材も一部にあるとはいえ、基本的には、間違えた箇所などに印をつけながら、ぼろぼろになるまで使いこなすというのが一般的な受験勉強です。
書き込みができる紙に優位性がありますし、何よりすべての教材をスキャンしようというのは、増える親の作業量に対して、メリットははるかに小さいと言えます。

自宅にコピー機が届いてからというもの毎朝、主人が出勤し、子どもたちを学校に送り出してから、毎日200~300枚も拡大コピーしました。

先の記事で、佐藤ママは、こう述べています。
佐藤ママのように、「超人的」に教育に力をリソースを注ぎ、何をやるべきかを、的確に理解している自信がある方なら、大量コピーして、大量のペーパーを管理して受験勉強に臨むのもありなのだと思いますが、たとえばサピックスのように、ただでさえ教材が多いものを、さらにコピーしたりスキャンしたりして整理しようとしたところで、ほとんどは無駄な作業に終わってしまいます

基本的に、勉強はオフィス作業とは異なります。他人にノートや教材をプレゼンするわけでもなく、「使い古したテキスト」が勉強の履歴でもあります。
毎回まっさらな教材を用意することより、いかに繰り返し同じテキストを学習できるか、間違えた箇所につける記号や書き込みのルールを決めておくほうがよほど重要です。
さらに、コピー機として使うにしても、すべてを親の仕事にしないことです。本人が勉強する上でコピーが必要だと思えばコピーする。ノートをとるのと同じで、ある程度、受験生本人が、自分で判断してコピーするのも大切なことです。

お店のコピー機ではダメなのか?

「プリンター」といっても、このように「コピー」機能を主に使用することになるわけで、お店のコピー機を使うことももちろん可能です。
コピー機と言えばコンビニのイメージですが、ダイソーなら、コピー1枚5円ですので、コンビニより安価にコピーが可能です。実際、ダイソーのコピー機コーナーをのぞいてみると、中学受験生や小学生をお持ちと思われる方が大量にコピーされる光景に出くわします。
なお、ダイソーの場合、1枚5円なのは、B4サイズ以下で、A3の場合は1枚10円になります。また、カラーではB4以下が1枚30円、A3で1枚60円となります。

特に低中学年で、それほどコピーや印刷をする機会がないというのであれば、こうしたお店のコピー機を使うのも十分にありです。

ただ、特に小5以上になると、教材が増え、さらに小6では過去問での使用が頻繁に行われることになりますので、もし将来的に購入を想定するならば、早めに自宅に1台据え置くのがおすすめです。
ちなみに、EPSONのプリンターの場合、A4カラー1枚のランニングコストは1枚13.2円ということで、大量コピーをされるのなら、プリンターを購入したほうが、のちのちペイすることになります。
また、次の項目で説明する、ADF(自動原稿送り)機能があると、1頁1頁、ガラス板にセットしてコピーボタンをおして…という手間を省け、短時間で大量コピーが可能になります。
プリンターは、2・3年で使えなくなるものではありませんので、中学受験に向けた長期の設備投資だと思って、早めに購入してもよいでしょう。

A3プリンターに必要な機能は、ADFやスキャナ機能

では、中学受験用にプリンターを購入する際に気をつけるべきことは何なのでしょうか。
基本的に必要な機能は、次のとおりです。

  • コピー・スキャナ機能付き
  • A3対応
  • ADF(自動原稿送り)があると便利
  • カラー

さきに述べたとおり、過去問についても四谷大塚のサイトからダウンロードしたPDFをパソコン経由で印刷することもあれば、声の教育社などの過去問をコピーして印刷することもあります。
ですから、コピー機能が付いているものは必須です。
また、ADF(Auto Document Feeder、自動原稿送り)機能も重要です。オフィスのコピー機の上部に付いている、紙送りの機能です。
過去問を複数枚コピーする場合など、1枚1枚コピーしていては1回につき数十回のコピーの作業が必要になり、親の負担が重くなります。
過去問は裁断してADFを使ってまとめてコピーできるようにすれば、A3プリンターを買ったかいも出てきます。

さらに、A3プリンターには、オフィス用のモノクロ限定のものもありますが、家庭での利用を想定すればカラーであったほうがよいでしょう。

おすすめのメーカー、EPSONかBROTHERか

では、プリンターはどのメーカーのものが良いのでしょうか。市場的に、EPSONかBROTHERの2択になります。

EPSON

PX-M6711FT

EPSONでおすすめの商品は、エコタンク搭載モデルです。
従前の機種と比べてコンパクト化している一方、機能は十分です。

なにせ、A3プリターは「デカイ」です。店頭で見るよりも部屋に実際に配置すると存在感が大きく、実際にサイズを確認し、置き場所を決めた上で購入することをおすすめします。

そして、特におすすめしたいのが「顔料インク」を利用するプリンターです。
多くの家庭用プリンターで利用される「染料インク」は蛍光ペンでにじむ大きなデメリットがあります。しかし、顔料インクはにじみにくく、これだけでも学習用には大きなアドバンテージです。
(ただし、レーザープリンターではありませんので、市販のコピー機の印刷とは異なり、全くにじみを排除できるわけではありません)
インク容量も、ボトル1本で7,500枚のモノクロ印刷が可能ですから、インク交換もほとんど必要ありません。
決して安くはないのですが、プリンター業界では、メーカーは追加の「インク代」でかせぐ形態が一般的です。プリンター本体は安くても、頻繁に交換が必要なインクのコストが高ければ、安いプリンターが必ずしもお得というわけではありません。
なお、この機種の印刷代は、モノクロ1枚あたり0.9円の計算です。
ちなみに、過去問1年分、4科目で50枚のコピーが必要だとしたとき、コンビニのコピー機では500円、10年分だと5,000円のコピー代がかかります。
それを3校分に換算しても15,000円、5校なら25,000円がかかるわけで、過去問の用途だけを考えても、決して安いコピー機を選ぶのが得策というわけではないのです。

brother

MFC-J6997CDW

EPSONの高機能プリンターを紹介しましたので、比較的お手軽な価格の商品としておすすめなのが、こちらの商品です。
大容量カートリッジ、また2段トレー、また顔料インクと必要な機能はそろっており、印刷代も、モノクロ1枚あたり0.8円と、EPSONと互角です。
ただし、コンパクト化したさきのEPSONの商品と比べ、横幅が5cm以上大きいなど、サイズには難もあります。
このあたりは、商品のホームページなどをご覧になって、置き場所も決めた上で購入することを強くおすすめします。
ご家庭によっては、A3プリンターの置き場所を確保するためにテレビを撤去する方もいらっしゃるくらいです。

キヤノン

なお、キヤノンも、他社に遅れて2018年、「ビジネス向けインクジェットプリンターシリーズの新製品」としてA3プリンターの発売を開始しています。
「複数の用紙トレイ」はないのですが、上記2社とくらべてコンパクトで、スペースを優先させたい方は、検討してみてもよいかもしれません。

購入時期には注意 〜秋には品薄も

なお、A3プリンターは、過去問の使用が本格化する秋以降、購入を検討する方が増えますが、特に2020年はコロナ禍による国際的な輸送網の停滞や部品の供給不足などがあり、一時的に品薄になりました。
いずれ必要になるものであれば、早めの購入をおすすめします。

個人的には、A3プリンターがなくても中学受験を乗り越えることは可能だとは思います。
ただし、受験において親の労力は大きいものです。送り迎えやお弁当、そして勉強の指導…。
時間を節約するために使えるものは使う。ただし、ものに使われないというのは非常に大事なことです。
仮に受験が終わって不要になればメルカリなどで販売するのも手ですし、購入もメルカリを活用するのもありです。
ぜひ、多くの方が活用されているものはうまく活用し、受験を乗り切っていただきたいと思います。

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